冒頭は、主人公がニューヨークで平和行進に参加するところから始まる。そこで彼女は写真家を捜し始めたのである。その後写真家と面会するところから回想にはいる。 彼女は首里で生まれ、平和に暮らしていた。そこでは沖縄の伝統を強く残した生活のことが語られている。その中で昭和19年(1944年)、母が亡くなる。昭和20年(1945年)にはいよいよ沖縄に戦線が近づく。その4月1日、本島中部にアメリカ軍が艦砲射撃を加え、それと思われる音は首里にまで響いた。それから1か月すると、家の周辺にも砲弾がくるようになり、防空壕へ避難することが多くなった。5月10日ころ、父親が「何かあったら子供たちで判断して行動するように」と言い残して家を出て、これが父との最後になった。 それから3日待って、通信隊へ父の安否を尋ねると、「それより早く南へ避難するよう」言われ、兄弟姉妹4名(姉17...
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